グーグル秘録 〜Googleも運が良かっただけなのかもしれない

グーグル秘録 (文春文庫)
ケン オーレッタ
文藝春秋 (2013-09-03)
売り上げランキング: 207,611

英語で書かれた原著のタイトルは、Googled というらしい。今の世界をよく表した言葉だと思う。
始めはテキストの検索ワードが蓄積されることが怖かったが、それを上回る便利さで、使わざるをえなくなったというか、もう意識せずに使っている。

映画「ソーシャルネットワーク」を観たことがありますが、それとは違うベンチャーの成功記録だと思う。なにより、運がいい。
広告モデルは昔からあったと思うが、やはりサービスの浸透度が大事だし、それがわかっていたペイジとブリンは天才なんだと思う。

僕が思うGoogleが成功した理由は、うまくブランド化できたということで、つまりはマーケティングなんじゃないかと思う。もちろん技術力はあったかもしれないけれど、それだってブランド力が技術力を取り込んだとも思える。
いま、Facebookが盛り上がっている(いた?)のも、そんなブランドの作り方がうまいのかもしれない。Google出身者(Googleを生み出したのも彼らだが)が何人もいるし。

ともあれ、ラリーとペイジがいたからというのは、まぎれもない事実。顧客の欲しい物を作るのと、欲しがる物を生み出すのは、全く意味が違うのだけど、それはやはり天才の所業なんだなぁ。
凡人はもくもくと真面目に仕事しましょう。