人生を選ぶ


年間の自殺者が34,427人で過去最大となったそうです。理由のトップは「健康上の問題」だそうです。

僕は2番目の理由となっている「借金、生活苦」がトップかと思っていましたが、そうではないのですね。昨今の不景気ではそれも仕方ないと思っていました。1兆円の利益を上げるトヨタの子会社は叩かれまくって、自殺している社長さんもいると聞きました(聞いた話です)。そういうしわ寄せは、悲しいかな、どこの世界にもあると思います。

健康上の理由で自殺するという心理は、僕自身もインフルエンザで苦しんでいるとき、もう死んでしまうかもと思ってしまうことがあったので、そうわからないでもない気もします。癌で亡くなる方も多い昨今では、もっと「自殺したかった」人がいてもおかしくないのではないでしょうか。安楽死を望んでいる人がもっといるかもしれないということです。医療技術が上がって死亡率は下がったけれど、健康にはなれない人が増えているのかも知れません。

ブラックジャックによろしく」を読んでから、闇雲に生かすことはその人にとって不幸になることを知りました。「病院へ行こう2」という映画を観たとき、ホスピスという存在を知りました。

生まれてくるときは選択できませんが、死ぬときくらいは選べても良いのかも知れません。自殺はいけないことだと思いこまされてきましたが、ひとつの選択肢として存在してもいいのかもしれません。もちろん、専門家によるアドバイスが必要だと思いますが、自殺というカテゴリでは、亡くなった方が浮かばれないと思います。自分の最期を知った人は、人生を投げたわけではなく、自分で人生を選んだだけなのですから。