ヒットの陰に恐怖あり
今日は朝1の飛行機で東京に出張し、最終便で帰ってきました。たっぷり読書時間がとれたわけです。
今読んでいるのは、「ヤバい経済学」です。
とても興味深い本で、ある問題を解く鍵を統計などから、探っていくというような話です。
この本で僕がもっともおもしろいと思ったのは、口臭対策で有名なディステリンが作ったものは"口臭"だったという事実です。今まで口臭なんてたいしたことではなかったけれど、"口臭をなんとかしないとヤバいですよ。ディステリンが解決します"と。
なるほど、そういう話はごまんとある気がする。
花粉症患者が突然増えたのは"花粉症"と名付けたからという説もあるし、メタボリック症候群が流行語になって健康茶が売れたわけだし、今噂のあるある大辞典も恐怖を訴えることであるものが売れる。
ニンテンドーDSが売れたのも"脳が衰える恐怖"を植えつけることに成功したからじゃないかなと思いました。別に昨日の夕飯が思い出せなくたって認知症が目の前にやってきたわけじゃないのに。
感覚じゃなく、自分の感性で判断できる冷静さを忘れないようにしたいものです。