ハンサム★スーツ 〜この映画は人生を見直させてくれた。こんなに涙した映画はいつ以来だろう。

(少しだけ本筋に関わることを書きますので、映画を観たい人はご覧になってからお読みください)

小生、恥ずかしながら、この映画で大泣きしました。
映画館を出て、一緒に見た彼女と何でない泣いたのか、説明しながらまた思い出して涙。こんなに泣いたのは、いつ以来だろうって思うくらい泣きました。
この映画がステレオタイプの、べたべただなんて思っている人がいたら、それは表面しか観れていない人だと思います。

もっとも、琢郎(33)と僕(31)がかぶって見えたなんて、単純なものでもないが、感情移入したことには間違いありません。
ハンサムがどうのとかは、実際どうでもいいんです。僕がこの映画から受け取ったメッセージは、今自分が何をしたいか?なんでそれをしたいか?説明できる人生を送ってきたか?答えられるか??という素朴な話です。

僕は自分の人生を、正直胸を張って、人に説明できない。ある程度努力はしてきたが、流されてきたという面が多いように思う。受験勉強に流され、それなりの会社に就職し、適当に遊んで、仕事して、今がいる。自分は能力がないと思うから、人に遅れないように努力してきたつもりだけど、それが"僕が本当にしたかったことなのか?"と問われると、自信がない。

けれど、琢郎はブサイクでも、それがあった。好きなポーズは?と問われたら、迷わず料理をしている自分をイメージできた。
そういうことがこの映画ではいいたかったんだ。
最後のシーンが読めた!からマイナス評価をしている人もいたけれど、最後のシーンが予測できた映画が駄作だなんてだれが決めたんだろう。

僕は琢郎がうらやましかった。そういう風に思えたから、彼がハンサムを選んだことが悲しくて悲しくて、涙が止まりませんでした。