ディア・ドクター 〜あらゆる感想を読まないで鑑賞した方がいい。予定調和が好きな方へおすすめ。

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医師免許をもっていないニセ医者が、本当の病気にであったときにどうするのかということが興味があったが、そこは予定調和的な終わり方だったのが少し残念だけど、全体的には、医者とは何かということを根本的に社会に問う、とてもよい映画だったと思う。



僕は医者ではないけれど、常々、医者の仕事ってなんだろうと思う。
いろいろ医者にはかかるけれど、出してくれる薬はそんなに違わない。病気通いの多い僕にだって処方できるんじゃないかと思ってしまうほど。けれど、やはり医者の結論に納得できて、安心できるから病院に行く訳で。



だから、医師免許があるかどうかはそのお墨付きなのだけれど、ヤブ医者だっている(はずだ)。


だけれど、この映画の結末には多くの人が納得いくだろう。ガンをわかっていながら、治療することができない。しかし、一方で肉親には告知しないでほしいと懇願される。それにどう答えるか。非常に悩ましい問題だ。


単に、これは医師免許があるかないか、ではなく、信頼されていたかどうかであろう。そして、この感想も多くの人が持つものだと思う。


また、この映画のポイントはもう一つあったと思う。
ニセ医者としてがんばってきた理由が、特別の愛があったわけではないのだという。苦しむ人がいるから、対応した。ただそれだけ。


なんとも奥が深い。