2011-04-15 放課後 (講談社文庫) 〜殺人事件はトリックよりも動機が重要 書評 放課後 (講談社文庫)posted with amazlet at 11.04.15東野 圭吾 講談社 売り上げランキング: 5863Amazon.co.jp で詳細を見る僕も松本清張にはまった頃があって、たくさん読んだけれど、松本清張がそのころの推理小説のなかで斬新だったのは、トリックの精巧さもさることながら、殺人を犯してしまう人たちの動機や環境だ。 彼らが本当に悪人なのか、警察に突き出したところで誰も幸せにならない、けど殺人はだめなことだろう。。そんな読者が悩んでしまうところが好きだった。東野圭吾さんもそういう作品が多く、今回はこれが非常に感じられた。 それにしてもこれがデビュー作というのがすごい。