外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々 〜別に悩ましき日々には思えないけど。

僕はこれを読み終わって、外資系金融はまだまだ続くんじゃないかと思った。


ニュースを見ていれば、ここに書いている事自体はイメージがつく。たしかにそうやって外資系の金融業は生き延びていたし、おかしい気もしていた。ニュース以外のことも驚きというより確かめるように読めた。


こんな美味しい世界はないだろうから、賢い人達はなにかしか考えて、また別の次元で世界を作っていくんじゃないだろうか。たしかに規制はいろんなことができなくなるかもしれないけれど、一旦膨らんだ世界は小さくできないんじゃないだろうか。
ここで言っている外資系金融の定義は、銀行業だけしていたはずなのに、いろいろやっちゃったから、だめになっちゃったってだけです。
バフェットさんは別に不正なことをして儲けてきたわけじゃない。
簡単に潰れちゃいけないはずの銀行は、おかしなリスクの取り方ができなくなるというだけの話だ。


話を面白くしたいがために、その辺りが少しごっちゃに書かれている気もする。別に、有能な投資家がお金の使い方がせこくたって、なんの不思議もない。お金への執着心が強いのだから、うなずける。
まぁこの本が素直にそれを書いていて、わかりやすいところは評価できるかなぁ。読み物としては楽しかった。ただ、僕的にはちょっとコストパフォーマンスは悪かった気がします。あしからず。だから、僕は株で儲けられないんだろうけど!