なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方 〜投資の根本的な考え方が凝縮

これまで、たくさんの投資本を読んできた。「敗者のゲーム」などは最も良かった本と思うが、この本はそれらの本をもっとも元も子もなく、そしてわかりやすく伝えていると思う。逆に、分り易すぎて胡散臭いくらい。

とにかく、投資の基本は、以下を理解できるか否か。
・インデックスファンドを購入すること。(一度に買わず、定期的に)
・投資自体はつまらないもの。

一発当ててやりたいという気持ちを抑えられないから、負ける。

ただ、この本と僕が名著と思う「敗者のゲーム」との違いは、投資はいったいなんなのか?負けるのであれば、投資なんてしないほうがいいんじゃないか?という質問への答え。

この本は、「投資はしないほうがいい。するならインデックスファンド」と結論づけている。地道に働くのがいいと。僕もこれには賛成だけれど、「インフレ対策としてする必要がある」という「敗者のゲーム」の考えがしっくりくる。

これまで、日本はデフレだったから、お金があるひとはそれほど不自由ではななかったんだと思う。
それとも、もう世界はデフレしにく世界だから、投資はしないほうがいいということなんだろうか。

まぁその他にも投資の仕方はいっぱいあって、生活スタイルもあるから、一概には言えず、自分で考える必要があるという当たり前のことからは誰も逃れられないのだけれど。