クライマックス


先日、浅田次郎著「プリズンホテル」全4巻を読み終えた。

続編ものにもかかわらず、テレビドラマのように一話ごと完結しているのですが、

しかしそれでいてそれぞれのクオリティは失われていない最高傑作だと思います。

とくに4冊目のクライマックスでは涙が止まりませんでした。

さて、クライマックスといえば、本日、大河ドラマ北条時宗」が最終回を迎えました。

人間にとって生とはなにか、戦、戦争とはなにかを認識させてくれる物語であったと思います。物語の中で、時宗が34歳の若さでこの世を去る前に、自分の子供たちに「決して人を殺すな」を言い残しました。蒙古襲来に屈することなく、何百という武士を戦場に向かわせ、蒙古からの使いはことごとく惨殺した男の残した言葉です。実際の歴史の中で時宗がそういったかどうかわかりませんが、この矛盾するような言動を戦争を知らない僕らの世代の人間が理解できるでしょうか。何のことだかさっぱり分からない人は考えてみましょう。

難しい話はこれくらいにして、いやはやドラマを完結して観ることはとても爽快感があります。神戸、神奈川と場所を移動しても、テレビを持っていなくても、好きなことは続けられるものです。来年からは前田利家だったかな。トレンディドラマのようなキャスティングです。

ちなみに、来週から「北条時宗」ダイジェストが2週にわたって放送されます。

見逃した人は必見ですよ。