赤ヒゲ診療譚


最近は昨日も書きましたがそんなに忙しくないので、今日は仕事の帰りに少しだけバレーの練習をしてきました。連休前であんまり気分も乗らないし。

さて、そんな気分のならない私ですが、通勤時や休憩時間はかなり集中して読んでいる本があります。山本周五郎著「赤ヒゲ診療譚」です。この本は大学時代にお世話になった方から最近いただいたものです。(すいません、お薦めから読んでません)

今日つい先ほど読み終えたのですが、むちゃくちゃおもしろかったです。長崎で医学を学び意気揚々と江戸に帰ってきた保本登が赤ヒゲと呼ばれる新出去定が医長を努める診療所に勤めさせられるところから始まります。

なぜ、”勤めさせられる”のか、はたまた彼はそこで馴染んでいけるのか。いろいろな短編の物語が積み重なり、若き医師の登は人として医師として成長していきます。

こういう成長物?というのですかね、そういう本が僕は好きみたいです。吉川さんの「宮本武蔵」にも同じものを感じます。

昭和39年に書かれたとは思えないほど、今に通じる考え方がそこにはあります。きっとこれが元になり生まれた他の作品もあるのではないでしょうか。

まだあとかなりの冊数をいただいたので、楽しみです。