それでもぼくはやってない 〜裁判所は真実を明らかにする場所ではない
それでもボクはやってない スタンダード・エディション
posted with amazlet at 08.10.21
おすすめ度の平均:
いい映画でした怖い映画だった
邦画の可能性を示してくれた
かんそう
忙殺された巨大なシステム VS 一個人の不運なレアケース
来年には始まる陪審員制度。その勉強教材としても、とてもいいと思う。
痴漢を扱っているということで、殺人事件などより理解しやすい。
さて、僕がこの映画を観て、すぐに感じた感想は、「痴漢と間違えられないように気をつけよう」だ。
火のないところに煙は立たない。裁判所の基本はこの考えのようだ。
裁判官が、無罪の判決に勇気がいるだなんて、これっぽっちも知らなかった。
裁判官が無罪判決を出すことは、国家権力に楯を突くことだなんて、初めて知ったけれど、この映画を観ると、とても納得がいく。裁判官だって人間だし、何かの利権が動くことも考えられるだろう。あってはならないことだが、それもまた真実だ。あー怖い。。
痴漢という犯罪は、証拠が残りにくいが、目の前にいるためアリバイもないという、特殊な?事件である。そんなつもりがなくても、体が触れてしまうこともあるかもしれない。
言い逃れできると言えばできるが、それでは女性が安心して電車に乗れないから、もう痴漢として疑わしい人は99.9%有罪!という流れはとても自然だと思う。
女性専用車両は女性の身を守るために作られたと思っていましたが、男性の為なんだと、考えが改められました。
そして、これは覚えておきましょう。裁判所は、"真実を明らかにする場所"ではありません。勝てないかもしれない、裁判は戦う意味を考えるべきなのでしょう。
裁判とはいったいなんなんでしょう。。