まんがと図解でわかるニーチェ (別冊宝島) (別冊宝島 1729 スタディー) 〜世の中の出来事すべてを「肯定する」ことから始めよう。

腑に落ちた。
僕の考えた結論を書くと、そんな解釈じゃだめだといわれそうで怖いのだけれど、今の僕の素直な気持ちを書いておこう。

「七つの習慣」では、世の中で起こるすべてのことについて自分がどう感じるか、憤るのか、チャンスとみるか、悲嘆するか、自分次第だってことを言っていた。(これはニーチェのいう「遠近法的思考」をコントールすることで可能なんだろう。。)
なるほど、そうだと思った。どんな苦境も明るく受け止める、チャンスと解釈することができれば、そりゃ人生楽しいだろう。2年ほど前のことだ。


けれど、そんなに簡単なことじゃなかったし、僕には無理だった。


ニーチェの考えでは、世の中の出来事はすべて無価値だとした。実は、僕もそういう風に考えることがときどきあった。けれど、それだけでは全然前に進まない。「大いなる正午」を感じていたのかもしれない。
そして、僕はどうしたか。考えないことにしたのだ。ただ、自分のできること、楽しいことに目を向けて、背けていた。なにがしかの努力をすることで成長し、それだけで片付けていた。


今回の、この本で学んだのは、その先だ。「世の中のことすべてをまず肯定する」そして「自分を愛する」。「力への意思」にあらがうことなく生きる。そして、自分を愛し、行動し、起きた結果について悲嘆しせず「肯定する」。


これまで、努力した結果、上手くいかなかったときは、自分に能力がないんだと納得していた気がする。それで悲嘆することを避けていたのだ。


おそらく、僕が思うに、ニーチェの考えが支持される理由は「欲望のままに生きることがいいんだ」的な解釈をされるからではないかと思うのだけど、世の中の出来事を「肯定する」ことがニーチェの考えの出発であり、一番難しいところではないかと思う。