The social network 〜なぜタイトルをFacebookにしなかったのかな?

この映画ではいろんなことを伝えているように思う。もちろんマーク ザッカーバーグさんにも話を聞いていると思うが、これが単なるサクセスストーリーでない(実際サクセスストーリーに感じない)のはそういうことかなと思う。
うまく伝えられないが、この映画はハッピーエンドじゃない。少なくとも終わっていない。ご存知のように毎日のように拡大し続けるFacebookが題材だからだ。


僕がこの映画を見て感じたのは、いい印象じゃない。(映画自体はとてもよくできていると思う。Facebookに悲しい現実があったということです。)
Facebookの誕生がパクリであったこと。それよりもいいものになったじゃないかというが、情報産業は車などと違い、発想が大事だ。だからお金で解決に至ったことはしかたないとしても、あまり気持ちよくない。
・同じくエドゥアルドとの訴訟。これも役員の座に戻ったとはいえ、気持ちよくないんじゃないだろうか。せっかく、始めの頃から一緒に頑張ってきたのに、そんな仕打ちをされたエドゥアルドが可哀想でした。そんなら始めから一人ですればよかったのに。
・彼女を傷つけたままであるということ。映画にまでされて、彼女の気持ちを考えると切ない。彼女に至ってはなんのフォローもない。実話じゃないのかなぁ。
ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデルを読んだときにも思ったが、大きな会社になるには結局マネー操作が必要です。Googleもなぜ巨大企業になれたかというと、株の高騰です。株の価格が企業の価値になる。僕には、ネット企業については株価と企業価値の連動について若干の違和感があります。Facebookもそのたぐいで、今は価値よりも株価(まだ公開されてないと思いますが)が高いように思うけれど、そんなもんですかね。


だから。。。
映画はとてもよくできていたと思う。けれど、見終わった感想としては、Facebookもずっとナンバーワンじゃないんだろうなとふと思いました。