永遠の0 〜すべての日本人に読んでほしい。

永遠の0 (講談社文庫)
永遠の0 (講談社文庫)
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百田 尚樹
講談社
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これまで、戦争へ向かう気持ちを語った言葉を読んだことはあったが、作品中でも指摘される行間をここまで理解できる本には初めてであった。一人一人のエピソードで涙がこぼれた。
特攻に向かう人々の気持ちがどんなものであったか。どんなに無念であったか。そして、残された人たちへの気遣い。

あの戦争はひどいものだったと思わざるを得ないが、あの時代では仕方ない面もあったのかもしれない。しかし、特攻という作戦だけは日本はもっとも恥ずべきだったものだと思う。けれど、それでも懸命だった人たちに本当に敬意を表したい。

僕らにできるのは、闇雲に平和憲法の維持を唱えることではなく、真の平和を追求し、二度と戦争を起こさないことだと改めて思う。

防衛軍の設立を唱えたりする安倍首相だけど、北朝鮮にパイプを持った飯島氏を派遣したり、対話へ持ち込もうとする姿勢はすばらしい。これが本当の外交なんだと思う。