調査報告 女性たちの貧困 "新たな連鎖"の衝撃

働く女性の6割が非正規雇用
200万円未満が8割
結果、自立した生活が送りにくくなっている
母子家庭の貧困から抜け出しにくくなっている
貧困の固定化、貧困化
OECDの調査で先進国で日本は最下位

チズエさん(19)
さいたま AM5:00
勤務先に向かう
中学を卒業してすぐに働き出す
家の近くのコンビニエンスストア
月収8万円
小学校1年生のとき、父が他界
母はコールセンターで働いてきたが、腎臓に持病
高校への進学をあきらめる
家事の一切も引き受ける
通信制高校で学んでいる
保育士の夜間学校に通うことを目指している
3年間で300万円
奨学金を希望
とにかく今よりよい生活をしたい

いまこの世代でなぜ貧困が発生しているか
親の世代での貧困が連鎖している
新宿でよるにキャリーバッグを引きながら店を転々。漫画喫茶など。
親が病気で働けなくなって、頼れず転々としている

地方から出稼ぎにやってきている子も。
学費400万円を稼ぐため
全然余裕がなく、漫画喫茶で泊り込みながら稼ぐ
12歳で親が離婚。
大学にはいくものの学費、生活費はすべて自分で。
母が高校卒業。自分が始めて。
3つの仕事を掛け持ちで。(涙がとまらん)

母にも取材に。
女でひとつで働く。地元ではパートの仕事しかない。
レンタルビデオ店でのアルバイト。週5日。
夕方5時から9時までスーパー。
それでも月収15万。
もちろん年金の保険料も払えない

ネットカフェ
7割が長期滞在の女性のところもある
郵便物を受け取ることも可能
1日2400円 30日以上で1900円に。

もっとも長く滞在している女性 アヤカさん(19)
2年半
コンビニで週5日
高校中退でようやく見つかった仕事
同じネットカフェに母親(42)も滞在
母親は派遣の仕事
10年前に離婚
なんと妹(14)も同じネットカフェに。
中学3年生
学校には半年近く通っていない
姉妹で10万ちょっと
夕飯はコンビニ。一日一食。無料のドリンクバーでしのぐことも。
離婚当時は、看護学校で働くも、子育てと仕事でしんどくなっていったみたい
ライフラインも止められたことも。
明日の食事をしんぱいしない暮らしをしたい。それが姉妹の願い。
鍋が食べたい。3,4年前が最後か。

いったんスタジオ
若い女性の貧困は見えにくくなっている
1999年 女性の男女雇用均等法と、派遣法の同時リリース
15〜34歳 非正規雇用 47%

女性のこれまでの非正規は家計の補完
現在は家計そのもの この違いがあるのに、社会が追いついていない?
若年の単身の女性にもそれが受け入れられるように求められる?

村上ハルカさん(24)
大学も卒業
学生時代海外でも勉強したのに、正規の雇用につけていない
時給800円のバイト。現在も求職中。
母子家庭で育った。大学を出て安定した生活をしたかった。
But、奨学金516万円が重くのしかかる
大学時代の友人はカラオケ店に正社員として15万。ボーナスはない。
男性も似たようなもの

シングルマザー 124万人 20代の8割が貧困 114万未満
娘が1歳で離婚
子供の将来のために資格を取って安定した生活をしたいと勉強
高等職業訓練促進給付金
月10万 3年で380万
なんとバイトを掛け持ちでがんばったせいで7万円に減らされてしまった。。

子供を手放す人も
NPOに問い合わせは、昨年度1300件あまり。経済的理由が52%。
38歳で子供を授かったが、恋人の同意を得られないそんな例も。
すでにNPOに託すことに。

ふたたび、スタジオ
取材を受けた女性は皆厳しい状態ではあるものの、やる気のある方ばかり
この女性たちの意欲を生かし、生活を安定化させることができるかどうかが、
日本社会が持続できるかどうかの分岐点か。

いろいろな制度があるけれど、いろんな部署に分かれており、迷宮化している
制度全体の刷新と制度間の連携が必要