真夏の方程式 〜様々な愛のカタチを描いた
真夏の方程式 (文春文庫)
posted with amazlet at 14.08.03
映画を鑑賞した後の読了。改めて映画の忠実さと描き方の丁寧さを実感。しかし、やはり小説の方が丁寧に人物が描かれて、感情移入できた。
映画でも泣いたけれど、小説で泣いたポイントは違った。
映画では仙波や川畑重治の無償の愛に泣いたけれど、小説では湯川の恭平に対する愛に泣いた。
徹底して子供扱いしない、これが本当の大人の子供の愛し方なんじゃないだろうか。
以下、余談だけれど、普通のミステリーでは謎が解けたら一件落着のところ、東野圭吾ではそこからが本番。この展開は、いつも思うのだけれど、松本清張を彷彿させる。久しぶりに松本清張が読みたくなった。
「真夏の方程式」は実は図書館で予約して借りた。なんと予約から貸し出しまで1年かかった。それだけ人気が高いのだろうけれど、実は予約していたことも忘れていた。