夜と霧


三浦綾子シリーズを読破してから、今週はフランクル教授著の「夜と霧」を読んでいます。

ずっと前から読みたかったのですが、なかなか本屋になくてアマゾンで購入しました。

前半で数多くの収容所で行われた非道な行為とその収容所の状態が、体験者の手記を交えながら綴られています。まだ、その部分すら読み終えていませんが、どの収容所でも人間が人間として扱われていない状況が書かれています。読み続けている打ちに、顔をしかめてしまう部分もありました。

読んでいる最中でふとトイレに行きたくなりダッシュで向かったら、トイレの入り口で転んでしまいました。排水管が壊れたのか、水浸しになっていたのです。あまりにびっくりして憤慨し、急いで来ているモノを脱ぎ洗濯機につっこんで、お風呂に駆け込みました。

そして、浴槽に使っていると、ふとドイツ強制収容所のイメージがわいてきました。収容可能人数の何倍もの人数が押し込められ、しかもその部屋には排泄物が広がり、着替えるモノもない。

今、浴槽でほっとしている自分がなんだか滑稽に思えたのです。飛躍した考えであるとは思いますが、いかに自分が幸せな環境にいるか実感できました。最近、不平不満が多かった僕に神様が罰を与えたのでしょう。

もう、寮の食事のみそ汁がしょっぱいとか、ヨーグルトがでてもスプーンが用意されていないとか、荷物が届いているのに寮長さんの都合で引き取れなかったばっかりに中のミカンが腐っていたとか、(もっといろいろありますが)そんな小さいことで憤慨することなくもっと大きな心で生活していきたいと思います。きっと神戸の寮がパーフェクトだったのが、今の不満を生み出しているのだと思います。

さて、また明日からお仕事お仕事。