菊次郎の夏
今年の映画の見納めに、映画「菊次郎の夏」を観ました。
やはり、北野武監督はいい映画を作りますなぁ。
おばあちゃんと二人で暮らしている少年が、母親に会いに行くという単純な物語ですが、その旅にはビートたけしが同行するわけです。
始めは菊次郎というのは、少年の名前かと思っていました。しかし、ビートたけし演じる定職を持たないようなどうしようもないやつの名前でした。つまり、これは少年の物語ではなく、少年の目から見た菊次郎おじさんの物語だったわけです。
優しさとは何なのかということをわからせてくれるような物語でした。
北野武の映画というのは、日本語の本当の意味を示しているような気がします。
優しい大人の人が好きでした。けど、それは優しくしてくれる人ではなくて、自分のことを考えていてくれる人でした。そして、それはただただ一緒に遊んでくれる人でした。
そういう人は今でも覚えています。