要件定義


いつも寝る間際に読んでいた開高健の「風に訊け」を、今日は電車の中で読んでみました。

「プレイボーイ」の読者が開高健にいろんな質問を投げかけ、どんなにくだらない質問でも真剣に答えるという本です。実に的確に答えていて、とてもおもしろいです。

これを読んでいて思ったのですが、一番難しいのは「質問すること」だなと思いました。僕的には、その質問をすることで、質問者がが何を知りたいのかということが回答者が分かる質問が一番良いと思っています。しかし、そんな質問を出来る人は見たことがありません。

だいたい、ん?誤解しているなと感じたとき、いくつか質問を膨らませてくれるのですが、そのうち最初の質問とは趣旨が変わってきていることがあります。その事に質問者自身が気づいていないことがあり、たちが悪い。

結局、我々の業界でもそうなんですが、お客さんが何を作りたいのかわからないというのは、ベンダーとしてお客さんに責任をなすりつけているように思います。もっといい質問をしてくれたら答えられるのにと。。。さっきと違うことを言っているぞと憤慨してみたり。

完璧な質問をすることができるのであれば、誰だって答えられるのです。その質問の奥底にある要望を見つけだしてこそ、優秀なエンジニアだと思うのです。

そんな、全然違う話から、そこまで飛躍した妄想をしながら、1時間30分の長旅を楽しんでいます。