実力主義の行く末


外資系の企業では部下が上司に娘の頭をなでてもらうというようなことがあるそうです。それは、かわいい娘の姿を見てもらえば、簡単にクビに出来ないだろうと言う部下の思惑だそうです。実力主義がすすむと、そうなるらしいです。

完全に人間を評価するのは難しい。そのため、人情に訴える必要もある。

遅くまで残るとか、プライベートよりも仕事を優先するとか、わかりやすい方法でアピールすることが必要な能力主義は時代に逆行しているような気もする。しかし、自分が上司になったとき、それを完全に否定できるだろうか。頑張っている、かわいい部下には恩情をかけたいのが人情だろう。

話は違うが、先日の遠藤宅で僕の「上司たるモノ、評価の低い部下に奢ってやったりする必要がある」という主張を激しく否定された。この時代、そんなことは必要ないというのだ。僕ももっともだと思うし、それが必要ないくらい、上司との人間関係が保てればそれに越したことはないと思う。

けれど、悲しいかな僕らは人間である。同じような成績を上げている部下に対しても、どちらかを上に評価しなくてはいけないと言う非情を迫られるときがあるらしい。そういう場合に、単なるうわべの業務的な言葉だけでなく、身銭を削って語ることくらい、必要だと思うのだ。

# 上司が奢るときには一緒に呑んだ仲間全員にお金を出すわけで、その部下個人に奢ることはないんじゃないかという意見は、ここでは水掛け論になるので除きます。

逆に、昔の日本社会ではそうではなかった。ごまを擦るという行為をしてもしなくても、そんなに変わらなかった。大学教授も平のサラリーマンも給料はそんなに変わらなかった。

かわいそうなのは、これから社会に出てくる若者達である。いや、これから大学に入る高校生達である。大学に入った時点で勝ち組を負け組が決まる時代が、昔の日本の否でない時代が来る。らしい。

と、「年収300万円〜」で学んだが、本屋によって「大学別役員、社長の数」「出世するのはこの大学」なんて見出しの付いたいくつもの雑誌を見つけて、本当にそうなんだなぁと思った。

ちなみに僕の出身大学は東大1位に対して、120位辺りでした。そんなもんだよなぁ。

別に、もういいとか悪いとか、そういう話をしたいわけじゃないんですが、とにかく世知辛い世の中になっていきそうです。国会議員にでもなるかなぁ(^_^;)

福井に帰ると父親の同世代は、父親をはじめとして皆事業主です。田舎ではそんなものなのかもしれません。僕もむくむくと一国一城の主になりたいナァという野望がわき上がってきましたが、何かアイデアがあるとかではないので実現性は全くないです。

大学同期のM氏は会社作るっていっていたなぁ。どうなったかなぁ。