技術者として生きる


先日の日垣隆さんの講演で売文生活における物書きの生き方として3つあげていらっしゃいました。

1. とにかく好きなものを書く。そのためなら死んでもかまわない。樋口一葉タイプ。

2. サラリーマン。朝日新聞に就職しながら小説を書いた夏目漱石タイプ。

3. 自分でメディアを作る。明星を作った与謝野鉄幹タイプ

技術者としてどんな生き方があるだろうかと、悩んだ結果、以下のタイプを考えてみました。

1. 好きなものを作る。死んでもかまわない。あんまりいない。

2. サラリーマン。好きなものは作れない、事が多い。

3. 自分で作って売る。シェアウェア。起業する。ソフトなら元手はいらないが、ハードならパトロンが必要。

4. 仕事をしながら、関係ないものを作り公開する。Jakarta, Apache, Linux等。ハードなら日曜大工系。日曜プログラマー

5. 仕事で与えられたことに対して、楽しみを見いだし、自分の技術力を発揮する。一番多いか?

6. フリー。フリー契約でプログラム等行う。リアルな技術の蓄積と切り売り。

そんなくらいだと思う。たまたま5でもともと好きなものと一致している、もしくはそれに合うように就職、転職することが最近はよしとされているようにも思う。

僕も昨年末は大いに悩み、その一歩手前まで来た。その道を歩むこともできたし、それはそれで成功だったと思う。しかし、なぜ立ち止まったか。

上記、1〜6のパターンを考えたとき、結局、僕が目指したいのは、3,4じゃないかなぁと思ったからなのです。僕は5のタイプでもあります。今の職場でも、きたむら先生のいう"あいつ"を感じることができる瞬間がありました。会社にいたらいつかの時点で技術とは離れていくし、それはどこにいても一緒でしょう。

仕事はねぇ、結局おもしろいときもそうじゃないときもあって、それはそれでいいと思うのですよ。好きじゃないとその仕事をやっちゃいけないというのではなく、打ち込めればそれでいいと思います。

どうして仕事をしているのかというと、生きるためだし、せっかくやるなら楽しまなくちゃというのが、基本でしょう。好きで仕方ないこと、趣味を仕事にするのは間違っていないと思いますが、つらいこともあるだろうし、逆に厳しいと思うのです。2番目くらいに好きなことを仕事にするのがいいんじゃないでしょうか。好きだから好きな方法で、損益関係なく取り組みたいだろうし、好きなんだけどせこいやり方で収益あげないといけないとなると辛くならないだろうか。

結婚も2番目に好きな人とするのがいいなんて噂も聞いたことありましたよね?(笑)