若者は生き急ぐ


今日も東京出張。モバイルPCをもらえていないこともあり、会社の書類を社外で開くことがいけなくなってから、新幹線では寝るか、本を読むしかできず、しんどいです。

とはいうものの、ここぞとばかり読書タイム。山本周五郎さんの「天地静大」を読み続けています。

今日の目から鱗は、「時代の流れがどんなに変わろうと、直近の自分の生活から目をそらすことはできない」ということです。

小泉政権共謀罪を成立させようが、所得格差が起ころうが、政治がダメだなんて騒ぐのは結局マスコミや暇人(評論家?)など一部の人間でしかないということ。いや、本来であれば国民全員が目を向ける必要があるものなのだが、目の前の生活からは逃げられないのです。

このあまりにも当たり前のことがなんとなく新鮮でした。僕自身もしたいことなんていっても一日2,3時間しか、自由な時間はとれないですからね。

(僕が勝手にそう解釈しているだけかも知れないので、悪しからず・・)

それにしても、この山本さんは時代劇を通して、ここまで人間の真実を描き出すことができるなんてすごいなぁと思いました。幕末も現代も、人間が考えることは一緒なんだなと思ったら、人間ずっと変わらないのかもしれないと思いました。いつの時代も若者は生き急ぎるのかもしれません。そして、その多くが消えていき、飛び抜けた人物も必ずしも想いを遂げられるとは限りません。

そう考えると、これからも何かが見えてくるかも知れません。