武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
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磯田 道史
新潮社
売り上げランキング: 31465
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涙ぐましい節約生活頑張れ猪山家。ドキドキしながら読める、淡々と書かれた研究書。珍しい。
幕末〜明治初期の武士の生活がリアルに見えてくる
一級品の歴史資料、しかも面白い!
15万円の古文書!?
ようやく出会えた!僕の、今年一番のヒットだと思います。
かなりおもしろい!
幕末に加賀藩に仕えていた猪山家の膨大な家計簿が見つかった。それを著者が丁寧に丁寧に解き明かしていく。
幕末時代の金融不安と言われる米価の大暴落など、数々の試練を乗り越えながら生きていく、猪山家の物語。
黒船来航から、俸禄制度の廃止など、絶対的な権力を奪われた武士がどのようにその時代を乗り切ったのか非常に興味があり、この本を手にしたのですが、予想以上のおもしろさ、大スペクタクルに大興奮でした(笑)
そして、この本から学んだのは、猪山家の会計技術でわかるように、どんな時代も、自分の技術力を磨くことが非常に大事だってことです。そうすれば、例えば首になっても、転職してもやっていける。そんな単純なことですが、身をもって教えてくれた猪山家に感謝ですw。そして、僕もがんばろう!!