徳川家康〈24 戦争と平和の巻〉 (山岡荘八歴史文庫) 〜冬の陣から夏の陣へ向けて




あまりこの時代に詳しくなく、歴史の授業でもあまり深くやらなかったので、なぜ大阪冬の陣、夏の陣などと2回に分けて戦が行われたのかわからなかったが、今巻でよくわかった。

冬の陣では、圧倒的な徳川家のパワーに一旦豊臣家が負けを認めた。が、それは見せかけであったと。

徳川家では、それで落ち着けば次の戦にはならない体制だったのに、豊臣家が冬の陣での約束を反故にして体制を作る。それが徳川家に知られてしまい、夏の陣の火ぶたが切られた。

ざっというとそんな流れのようなのですが、このころの戦になると、大義名分が複雑でわかりにくい。それにしても老齢の家康の強靱な精神力、体力はすごいですね。