人志松本のすべらない話 vol.1 〜すべらない話に持ち込むのも技かと

人志松本のすべらない話 [DVD]
アール・アンド・シー (2006-06-28)
売り上げランキング: 484
おすすめ度の平均: 4.5
5 ひっくりかえった
4 分別
5 おもしろい!!!
4 自分で
5 最高傑作

ご存じ、フジテレビの深夜番組「人志松本のすべらない話」で放送された内容をそのままDVD化したもの。気になっていたのだけれど、ようやく観ることができた。


これを観てこんな風に思った。

ムードが大事。

笑うぞ、笑うぞとオチを待ち受け、適度なところで笑うきっかけさえもらえれば笑える。この持って行き方がみなさん上手い。時にはもう途中でオチが見えたりして、誰かが笑い始めたりするとそれにつられてしまう。



この番組に出演しているお笑いの人って賢いなと思う。もちろん、作り話だったり、ゴーストライターがいるのかもしれない、宮川大輔さんはメモを途中で見ていたりする、けれど、その「笑う」ムードを作る才能がある。
そう言う意味で、笑えなくなった大御所の皆さんがでていても、楽しいムードになれるのは、そのムードが彼らが登場した時点で醸し出されているからかもしれない。

正月番組でたくさんの若手芸人さんを観ました。彼らは、手っ取り早く一発芸を繰り出すが、それは自分たちの寿命を縮めてしまっている気がする。楽しいけれど、あれではムードを作り上げられず、その芸がさめた頃になると逆に「あぁまたか」とマイナスのムードを作ってしまう気がする。

「すべらない話」からそれてしまったが、お笑いの世界は奥が深いと思う、今日この頃です。